パンとお散歩をもっとたのしむために たのしさのレシピ 個性あふれるナビゲーターたちが、オリジナルのレシピをエッセイとともにをお届けします。
バタールキッシュ

山本ちかこ

今回のたのしさナビゲーター
山本ちかこ/料理家

世田谷区の自宅にて料理サロン『台所deビストロ』主宰。2013年5月よりお茶の水ワテラスの「旬菜料理教室」も開講予定。フレンチ、イタリアンを中心に、旬の食材をふんだんに使った気軽なおもてなし料理が得意。雑誌へのレシピ提供なども多数行っている。

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バタールキッシュ

バタールキッシュとホットワインで外遊びもほっこり

お散歩パンしよう。なんてすてきな響き!
ルンルンでレシピを考え始めてみたところ、重大な事実に気がつきました。
2月の東京はとっても寒い・・・。
そう。私、とても寒がりなんです。ごめんなさい。

どうしよう、そもそもこの寒さでお散歩ですか?! と固まっていると、
「ママ、外で遊んでいい?」と、能天気な息子たち(3歳、7歳)。
「車に気をつけてよ~!」私が叫び終わる暇もなく
ふたり外に飛び出して行きました。

iPhoneゲームを駆使する現代っ子の息子たちですが、やっぱり子供は風の子。
寒くても外で遊びたいんですね。
仕方ない、今日は私も観念して外遊びにつき合うか。
遅めのパンランチを用意して、みんなで公園に行くことにしました。

外で食べるなら少しでも温かいものを・・・そうだ、パンキッシュにしよう!

最寄りのパン屋でバタールを1本、スーパーで生クリームを1パック仕入れたら
あとは冷蔵庫にストックしてあったスライスハムとピザ用チーズ、卵で準備はOK。

バタールの上の皮を切り取って、
中の白い生地を手でわしわしつまんで一旦取り出し
それをチーズとハムと一緒に詰め直して、卵液を流し込み、
オーブンで30分こんがり焼き上げます。

さすがにそれだけだと冬の公園に長居は難しそうなので、
キッシュを焼いている間に
私にはホットワイン、子供にはホットココアを用意しました。

オーブンからはチーズの焼ける香ばしい匂いもしてきて、
いいぞ、いいぞ♪ 再びルンルン気分です。

焼きたてキッシュをオーブンペーパーでくるっと包み、小さなパンナイフ、
水筒、カップをバスケットにごっそり詰め込んで、近所の公園にいざ出発。

2月の公園はやっぱり寒いけど、
ホカホカのキッシュと甘い特製ホットワイン、外で食べると本当においしいな!
冬の“お散歩パンしよう”、寒がりの私もたのしめるとは大発見です。

子供たちはランチもそこそこに、滑り台にブランコに忙しそう。
ほろ酔い気分も手伝って、いつもよりずいぶん長く
冬の外遊びにおつき合いできた母でした。

バタールキッシュ

<材料>

バタール 1本
スライスハム 80g
ピザ用チーズ 100g
2個
生クリーム 200ml
にんにく 1/2片
小さじ1/3
こしょう 少々
ナツメグ(あれば) 少々
パセリのみじん切り 少々

※バタールは、オーブンに入る長さのものを選ぶ!

バタールキッシュ

<作り方>

  1. 1.バタールの上部を薄く切り取る。ハムを1㎝角に切る。
  2. 2.バタールの中の白い生地を手で取り出し、内側に半割りにしたにんにくの切り口をこすりつけ香りを移す。
  3. 3.オーブンペーパーをしいた天板に2をのせ、チーズ、ハム、取り出したパンの白い部分を詰め直す。
  4. 4.溶きほぐした卵、生クリーム、塩、こしょう、ナツメグをよく混ぜ合わせ、3に少しずつ流し込む。
  5. 5.200℃に温めたオーブンで30~40分焼く。パセリのみじん切りを散らして完成。

※1で切り取ったパンの皮は、にんにくの切り口をこすりつけ、オリーブオイルを塗って塩をふり、10分程焼くとガーリックラスクに。

ホットワイン

<材料>

赤ワイン 300ml
リンゴジュース(100%) 100ml
はちみつ 大さじ2~3
ブランデー 大さじ1
しょうがのスライス 4枚
シナモン 1本
クローブ 2粒
カルダモン 2粒
柚子(またはオレンジ)の皮 少々
ホットワイン

<作り方>

  1. 1.材料を全て小鍋に入れ、弱火で沸騰直前まで温める。
  2. 2.火を止め、10分程そのままにしてスパイスの香りをワインに移す。
  3. 3.再び沸騰直前まで温めたらスパイス、しょうが、柚子の皮を取り出し、カップに注ぐ。