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パンとお散歩をもっとたのしむために たのしさのレシピ パンとお散歩をもっとたのしむために たのしさのレシピ

アメリカンベジタブルサンドイッチ

アメリカンベジタブルサンドイッチ

材料(1人分)

ライ麦パン(6枚切り)
2枚
とろけるチーズ
1枚
サニーレタス(ちぎる)
1枚分
粒マスタード
小さじ2
【A】
マッシュルーム(スライス)
2個分
ほうれん草(縦割り)
1/2束分
オリーブオイル
小さじ1/4
にんにく(スライス)
1/2片分
塩・こしょう
少々
【B】
1個
少々
オリーブオイル
小さじ1/4

作り方

  • ライ麦パン2枚に粒マスタードを塗り、片方にはミックスチーズをのせて、チーズが溶けるまでオーブントースターで焼く。
  • [A]を炒める。フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りがたってきたらマッシュルームとほうれん草を入れてしんなりするまで炒め、塩・こしょうで味を調える。
  • [B]の卵をよく溶き、塩を加えて混ぜる。フライパンを熱し、オリーブオイルをなじませたら卵を流し込みスクランブルエッグを作る。
  • 1のチーズをのせて焼いたパンに2をのせ、もう一方のパンにはサニーレタスをしき3の卵をのせる。
  • 4の2枚をサンドする。

※ページ下部の写真は、具がよく見えるように重ねたものです。パンが外側にくるようにサンドしてください。

フライドポテト

材料

じゃがいも(太めの千切り)
2個分
少々
揚げ油
適量

※じゃがいもはアンデスがおすすめ。

作り方

  • 油を180℃に熱しきつね色になるまで揚げる。
  • 油をよく切り塩をまぶす。
アメリカ帰りのベジサンドイッチ

去年の秋に夫と2人でアメリカに行ってきました。
目的は総距離340kmのロングトレイルを歩きに行くこと。そして後半の1ヶ月はレンタカーを借りて他の国立公園をまわったり、サンフランシスコやポートランドなどのオーガニックブームの町をたのしむこと。

340kmのロングトレイルを歩くのに要した時間は3週間。
途中の2カ所の小さな売店と、歩き始めて10日目に受け取る自分宛の荷物以外は燃料や食材の補給ができない完全な大自然の中を歩く旅。もちろんロッジや山小屋なんてありません。お風呂なんてほとんど入れないし、飲み水は必ず濾過しなければならないし熊やコヨーテもいる。

これだけ聞くと「えー!そんな大変なことよくするね」と思うかもしれませんが、日本と違ってカラカラに乾燥したトレイルでは汗はすぐに乾いて思ったほど不快感はありません。
それに誰もいない驚くほど透明な川での行水は日本ではできない贅沢な経験でもありました。

平均で20kgを超える荷物を担ぎ、圧倒的な景色の中を歩く喜びは、私のつたない文章力では到底お伝えすることなどできるはずもなく、ただただ素晴らしかったんだ!と言うことしかできませんが、担げるだけの荷物を担ぎ、限られた食糧をやりくりして作った食事は今まで食べた何よりもおいしかったし涙が出るほどありがたかった。

お米の一粒一粒、もっと言ってしまえばクスクスの一粒一粒すらも味わって感謝して食べるなど普段の生活ではしてこなかったことです。あのときの気持ちを忘れずに「いただきます」「ごちそうさま」を言いたい。そんなことを強く思ったトレイルでもありました。

後半の町歩きは、別の意味で新しい味の発見の旅でもありました。
アメリカと言えばハンバーガーとサンドイッチ。確かにどこに行ってもバーガーしかない!と言ってもいいくらいだったのですが、とにかくそのクオリティーの高さにびっくりさせられました。

量が多くて大味だというのは昔の話。
特に都会ではオーガニック食材を使ったベジバーガーなどもたくさんあり、アメリカの食事はおいしくないと思っていた私は完全にその概念を覆させられました。初めて食べる食材だけでなく、新しい組み合わせや食感。とにかく全部のメニューを注文してみたい!と思わせるお店との出会い。

前半と後半では全く違う形の旅だったけれど、両方ともいい刺激をもらった素晴らしい時間でした。

今日はそんなアメリカ帰りの私が考えたベジサンドイッチ。シンプルだけど奥の深い味、どうぞお試しください。

今回のたのしさナビゲーター

山戸ユカ 山戸ユカ
山戸ユカ
(料理研究家)

玄米菜食とアウトドア料理を得意とする料理研究家。井の頭の自宅で cha.na 料理教室を開く。著書に「山戸家の野菜ごはん」シリーズ全3部(マーブルブックス)、「1バーナークッキング」(大泉書店)。アウトドアユニットnoyamaとしても活動し、共著に「つながる外ごはん」(小学館)がある。