生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座
生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座

LESSON
4

野菜のサンドイッチ講座温野菜のミックスサンド

野菜たっぷり、ボリューミーで断面の美しいサラダサンドが人気ですが、生野菜をはさんだものがほとんどではないでしょうか。今回は、温野菜を主体にしたミックスサラダサンドをご紹介しましょう!複数の野菜を組み合わせる際に、赤、緑、黄色のバランスが良いと目を引きますが、彩りに加えて「テーマ性」を持たせると、より完成度の高いサンドイッチが作れます。例えば、「野菜がおいしく食べられる料理をサンドイッチに再構築する」をテーマに、“北イタリア・ピエモンテ州生まれのバーニャカウダをパンにはさむなら?”と考えたのがこちらです。野菜の種類が多く、ちょっと手間かかりますが、きれいな断面が作れた時の感激はひとしおです。

バーニャカウダ風サラダサンド

材料(1組分)
角食パン(8枚切り)
2枚
マヨネーズ
10g
バーニャカウダソース※
5g
ポテトサラダ※※
65g
ブロッコリー
(小房に分けて塩茹で)
1房(16g)
カリフラワー
(小房に分けて塩茹で)
1房(16g)
パプリカ
(赤・黄/8mmの縦切り)
各2本(18g)
ヤングコーン(水煮)
1本(15g)
にんじん
(スティック状にして塩茹で)
1本(15g)
ルッコラ
4g
白こしょう
少々
※バーニャカウダソース(作りやすい分量)
にんにく(皮をむき芯を取る)
30g
アンチョビ
30g
生クリーム
80㎖
牛乳
適量
エキストラバージンオリーブオイル
120㎖
※※ポテトサラダ(作りやすい分量)
じゃがいも(加熱して皮をむく)
300g
無塩バター
15g
にんにくのすりおろし
2g
マヨネーズ
20g
少々
白こしょう
少々
作り方
1. 1.

バーニャカウダソースを作る。

  1. ① 小鍋ににんにくを入れ、ひたひたになる程度に牛乳と水を半量ずつ加え、弱火で20〜30分煮る。
  2. ② 指で軽くつまんでつぶれるくらいのやわらかさになったら、ザルにあげて水気を切る。小鍋は洗う。
  3. ③ 小鍋ににんにくを戻し、アンチョビとエキストラバージンオリーブオイルを加えて中火にかける。ふつふつしてきたら火を弱め、5分ほど煮る。
  4. ④ ハンドブレンダーで撹拌し、なめらかにする。
  5. ⑤ 生クリームを加え、なめらかになるまで泡立て器で混ぜる。

Point! ソースを保存するなら
作り置きしておく場合は、生クリームを入れる前の状態で、清潔な保存瓶に入れましょう。冷蔵庫で1カ月程度保存可能です。

2. 2.

ポテトサラダを作る。

  1. ① 加熱して皮をむいたじゃがいもはボウルに入れ、熱いうちにポテトマッシャーで粗くつぶし、無塩バターとにんにくのすりおろしを加えて混ぜ合わせる。
  2. ② 粗熱がとれたらマヨネーズを加えて全体を混ぜ合わせる。
  3. ③ 塩、白こしょうを加えて味を調える。

Point! じゃがいもの加熱方法
3個程度までの少量の加熱なら、電子レンジが手軽です。皮をよく洗ってから水で濡らしたペーパータオルで包み、さらにラップで包んで、600Wの電子レンジで5分半ほど加熱します。竹串を刺してスッと通れば大丈夫。かたければ加熱時間を伸ばしましょう。加熱したじゃがいもはペティナイフでスルッと皮がむけます。熱いので、ふきんなどで包んで火傷に注意して作業しましょう。

3. 3.

角食パン1枚の片面にマヨネーズの半量を塗り、もう1枚の片面にはバーニャカウダソースを塗る。マヨネーズを塗った角食パンにポテトサラダを塗り重ね、残りのマヨネーズの半量を細く絞り、ブロッコリー、カリフラワー、パプリカ、ヤングコーン、にんじんを彩りよくのせる。さらにその上に、残りのマヨネーズを縦に2本細く絞る。

Point! 野菜の並べ方
彩り豊かな野菜を合わせる土台にポテトサラダを使うのがポイントです。ポテトサラダの上に野菜を並べることで、程良く固定されて安定します。パンの耳を切るので、野菜は端まで置かず、中央に向かってギュッとまとめるイメージです。野菜の種類や置き方は自由にアレンジできますが、まずは見本の通りに作ってみましょう。

4. 4.

ルッコラを横向きにのせる。

Point! ルッコラの香りをアクセントに
温野菜が主体のサンドイッチですが、アクセントにフレッシュなルッコラを合わせました。爽やかな香りとほのかな辛味を添えることで、温野菜の味わいとのコントラストがたのしめます。

5. 5.

バーニャカウダーソースを塗った角食パンではさみ、耳を切り落として半分に切る。仕上げに白こしょうをふる。

Point! よく研いだ包丁を使う
複数の野菜が入っていて、素材ごとにかたさが微妙に違うので、刃のあたりが変わることに注意して。美しい断面のためには、よく研いだ包丁を使いましょう。

Memo

にんにくのコンフィでおいしいさアップ
にんにくのコンフィでおいしいさアップ
にんにくのコンフィでおいしいさアップ
にんにくのコンフィでおいしいさアップ

時間がある時にぜひ試していただきたいのが、にんにくのコンフィです。にんにくはオイルでじっくり加熱することで、甘味が増しマイルドな味わいに変化。食欲をそそる香りがありながらも刺激が抑えられ、食後の臭いが気になりにくいのも魅力です。

指でつぶせるほどのやわらかさなのでマヨネーズやバターにも馴染みやすく、サンドイッチのアクセントに大活躍します。今回のバーニャカウダソースにも活用でき、にんにくを同量のにんにくのコンフィに置き換えることでおいしさアップ!(その場合、作り方①、②の下茹で作業は不要です。)

また、有塩バター50gに、にんにくのコンフィ7gをつぶして混ぜ合わせると、とびきりおいしいガーリックバターに。今回のポテトサラダの無塩バターとにんにくのすりおろしを、ガーリックバター17gに置き換えることもできます。

〈にんにくのコンフィの作り方〉

■材料(作りやすい分量)
にんにく(1片ずつ切り離して皮をむく) 1個分
エキストラバージンオリーブオイル 適量
太白ごま油(またはサラダ油) 適量

■作り方

  1. ① にんにくはオーブン調理可能な小鍋に入れ、浸る程度にエキストラバージンオリーブオイルと太白ごま油を半量ずつ注ぐ。
  2. ② 中火にかけ、ふつふつするまで加熱したら蓋をし、120℃に予熱したオーブンで30分加熱する。
  3. ③ 粗熱が取れたらオイルごと保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。(約1カ月保存可能)
にんにくのコンフィでおいしいさアップ
にんにくのコンフィでおいしいさアップ
にんにくのコンフィでおいしいさアップ