ジャンボン・フロマージュ

ジャンボン・ブールにチーズをプラスしたのがジャンボン・フロマージュ。直訳するとハム・チーズ。当たり前過ぎる組み合わせに思えますが、チーズにこだわるとグルメな味わいに!

ジャンボン・ブールのシンプルさも捨て難いのですが、チーズが加わることで、より一層フランスの食文化を堪能できる組み合わせに。ワインが欲しくなりますね。

ハード系(グリュイエール、エメンタール、コンテ)を基本に、白カビ系、青カビ系、フレッシュチーズと、合わせるチーズによって印象が大きく変わるのも魅力です。お好みのチーズで、マイベスト・ジャンボン・フロマージュを探してみてください。


今回の主役とおもな具材

今回の主役とおもな具材 今回の主役とおもな具材

材料(1人分)

バゲット
1/3本
バター(食塩不使用)
15g
ホワイトボンレスハム
40g
ミモレット(またはブリー)
30g(50g)

作り方

  • バゲットは横から切り込みを入れ、断面にバターを塗る。
  • ホワイトボンレスハムをはさみ、ハムの上にスライスしたミモレット(またはブリー)をのせる。

おいしさのポイント

チーズへのこだわり

ジャンボン・フロマージュの定番チーズは、グリュイエールやエメンタールです。ほんのり苦みが感じられるエメンタールも飽きのこないおいしさですが、グリュイエールのナッツのような風味とコクが個人的には好みです。ちょっとリッチに作るならコンテで。旨味がギュッと詰まった深みのある味わいで、おいしいなーとしみじみ思います。

でも、ここではミモレットを使ってみました。オレンジ色のミモレットは熟成期間が長いものほど高級になりますが、私のおすすめは熟成期間の短い若いミモレット!しっとりソフトで、コクがありながらも濃厚過ぎない味わいは、そのままでパクパク食べられるほど。バゲットサンドにもピッタリです。

もうひとつのおすすめは、白カビのブリー。そのままでいただく場合は、しっかりと力強い味わいのブリー・ド・モーもいいのですが、サンドイッチには軽やかなタイプから試してみてください。近所のスーパーでも買える、食べやすいタイプのブリーなら、ハムの風味も生かしながらバランス良くいただけます。白カビチーズとリンゴは相性抜群!さらにリンゴをプラスするのもおすすめです。

チーズへのこだわり

サンドイッチ豆知識

バゲットサンド?カスクルート?

日本ではバゲットサンドのことをカスクルート(casse-croûte)と呼ぶのが浸透していますが、フランス語では本来、バゲットサンドだけを指す言葉ではなく、軽食を含めたサンドイッチの総称です。casserとは「割る」、croûteとは「パンの皮」のことで、パンの皮を割ってハムやチーズをはさんだ軽食を意味するため、英語のサンドイッチ(sandwich)に対応するフランス語とされました。しかし、現在のフランスでは、カスクルートよりむしろサンドイッチと呼ぶことのほうが多いそうです。


#シンプルイズザサンド