そのひと手間でプロの味わいに! 食パンで作る基本のサンドイッチ講座 ナガタ ユイ先生 プロフィール

Theme 2 ティーサンドイッチをマスターする!

その1 実はおいしい!キューカンバーサンドの虎の巻

ティーサンドイッチってご存知ですか?
紅茶味のサンドイッチではありません。
そう、紅茶と一緒にいただく…アフタヌーンティーに欠かせない、
一口サイズの上品なサンドイッチのことです。

アフタヌーンティーとは1930年頃のイギリスで始められた習慣で、
ヴィクトリア時代の上流階級の女性達の社交の場として
広まったと言われています。

この頃の上流階級は夕食の時間が遅かったので、
それまでの空腹を満たす意味合いもあり、
アフタヌーンティーに添えられるようになったとか。

パンは薄ければ薄いほど上品とされ、
また、ひと口でいただける小さなサイズも、
きれいなドレスを着た上流階級の女性が食べていたと考えると
納得がいきますね。

上品すぎて物足りない?いえいえ、
このサンドイッチだからこその絶妙なバランスがあるのです。

まずは、一番シンプルで、一番奥の深い、
キューカンバーサンドイッチを作っていきましょう。

きゅうりの切り方・味つけ方

キューカンバーサンドイッチと書くと、イギリスっぽいですが、要はきゅうりだけのサンドイッチです。今の日本では、お漬け物にも欠かせない庶民的な野菜ですが、19世紀中頃のイギリスでは高級食材だったそうです!なので、きゅうりのサンドイッチを作る時にはヴィクトリア時代の気分で、そんな“きゅうり様”を丁寧に扱っていきましょう。
 

1.

まずは丁寧に洗い、両端を切り落とし、半分に切ります。

2.

スライサーを使って2㎜の厚さにスライスします。スライサーを使うときは、手を切らないように十分に注意してくださいね。包丁さばきに自信がある方は、もちろん手で切っていただいてもかまいません。

3.

スライスしたきゅうりはバットに入れ、塩と白こしょうをふり、手で軽く混ぜ合わせます。さらに白ワインビネガーをふりかけて、15分程なじませます。こうすることで、ほどよく下味がつき、味がぐっと引き締まります。

薄くスライスする時の秘密兵器はスライサー!ナガタが愛用しているのは「ベンリナー」というレトロなスライサーです。50年の歴史があるそうで、シンプルな作りですが、厚さが調整できるのでとても便利。たくさんの量を均一に素早く切りたい時に大活躍です。実は、フランスの星付きレストランの厨房でも使われているんですよ。

きゅうりのはさみ方・パンの切り方

きゅうりをはさむ前に、まずパンにバターを塗りましょう。バターを塗る理由は、以前お話しましたね。ティーサンドは、パンと単一の食材のシンプルな組み合わせなので、バターの存在がとても大きいのです。パンに塗るバターの量も、他のサンドイッチに比べると多めです。
 

1.

ポマード状のバターを、パンの表面に均一にしっかりと塗ります。だいたい、食パン1枚に対して4gを目安として、あとはお好みで調整してみてください。

2.

きゅうりをはさみます。シンプルなサンドイッチだからこそ、断面を美しく見せたいもの。その為には、まず、まな板にペーパータオルを敷き、その上にきゅうりを並べます。縦向きで、パンの幅にちょうど収まるよう、均一にずらしながら並べましょう。1組にきゅうり1/2本分くらいが上品でしょうか。私は1本分はさむこともあります。

3.

上からペーパータオルで余分な水分を押さえ、並べたままパンにのせます。きゅうりにしっかりと塩味がついているようなら、白こしょうだけふりかけ、味が薄いようだったら、塩を少々ふりかけてもOKです。

4.

もう1枚のパンではさんだら、カットします。サンドイッチを切る時に大切なのは「食材の向き」です。きれいな断面が出る向きと、そうでない向きがあります。まずは耳を切り落とし、この向きを間違えないよう、丁寧に切り分けたらできあがりです。

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  • きゅうりの向きと直角に切ると、濃いグリーンと淡いグリーンのコントラストがきれいに出て、ボリューム感も出ます。
  • きゅうりの向きと平行に切ると、断面がフラットになり、ボリューム感が出ません。

きゅうりだけのサンドイッチも、
こうして見ると本当に奥が深いですね。
シンプルだからこそ、おいしいパンとこだわりのバター、
新鮮なきゅうりを使って、丁寧に仕上げてみてください。

このシンプルさこそ、
大人のサンドイッチと言えるかもしれません!
ビネガーや塩の種類にこだわれば、おもてなしにも喜ばれますよ。

次回は、「ハムだけのティーサンドイッチ」をご紹介します。

実践してみよう!

基本のティーサンド① キューカンバーサンドの作り方

材料
1組分
角食パン(10枚切り)
2枚
バター(食塩不使用)
8g
きゅうり
1/2本
白ワインビネガー
小さじ2
塩、白こしょう
適量

作り方

1
パンは片面にバターを塗る。
2
きゅうりは半分に切り、縦長に2㎜の厚さにスライスする。バットにのせ、塩をふり、白ワインビネガーをかけて15分程置く。しんなりしたら、余分な水分をペーパータオルで押さえ取る。
3
①のパンに②のきゅうりを並べ、白こしょうをふり、もう1枚のパンではさむ。時間があれば、ラップで包み、冷蔵庫で10分程なじませると切りやすい。
4
耳を切り落とし、6等分に切り分ける。