日清製粉グループ

識るほどに好きになる!フランスパンをもっとたのしむ!フランスパンのおいしい食べ方講座 HAPPY MENU TO YOU!
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LESSON
2

昼のバゲットシンプルなバゲットサンドを極める!

お昼にバゲットを食べるなら、サンドイッチがいいですね。

フランスで最もベーシックなサンドイッチは、バゲットにたっぷりとバターを塗り、ハムだけをはさんだ「ジャンボン・ブール(Jambon beurre)」です。ジャンボンは、フランス語でハムのこと。ブールはバター。フランスでは一番人気のサンドイッチ※で、日本で言うなら梅干しのおにぎりのような存在でしょうか。食材を最小限にしつつ、バゲットのおいしさを最大限に引き出す、サンドイッチの原点とも言える組み合わせです。

ジャンボン・ブールという呼び名からも、このサンドイッチの大切な要素が伝わってきます。“バゲットのハムサンド”ではなく、“ハム”と“バター”が同列で扱われているのがポイントです。そう、バターも絶対に欠かすことができない食材なのです。

食パンのサンドイッチにバターを使う場合は、パンに食材の水分が移行するのを防ぐことや、パンと食材をくっつける接着剤としての役割が重要です。でも、バゲットにハムをはさむ時は単純に、おいしさの為にバターを合わせます。なぜならバゲットは、小麦粉と塩と水と酵母で作るシンプルなパンであり、そのまま単体でむしゃむしゃ食べるパンではありません。朝のバゲットでお話ししたタルティーヌでは、何かを塗る。昼のバゲット(サンドイッチ)では、塗ってからはさむ。どちらも“塗るもの”が必須です。

お気に入りのバゲットを選ぶように、上質なハムを選ぶように、バターにもこだわって、世界一簡単でありながらも世界一おいしいサンドイッチを作ってみましょう。

※ハンバーガーもサンドイッチの1種と考えると、近年はハンバーガーに超されてしまったそうです。そんな話題がニュースになるというのも、フランスらしいエピソードです。

ジャンボン・ブールの作り方

おいしいジャンボン・ブールを作るには3つのポイントがあります。

1. おいしいバゲットを買ってくること!
2. 上質なハムとバターを用意すること!!
3. バゲットがおいしいうちに作ること!!!

そして、完成したらすぐにいただきましょう。

材料(1人分)
バゲット
1/3本
無塩バター
10g
ボンレスハム
or 生ハム(プロシュート)
1枚
  1. ※無塩バターは手作りバターを使うとさらにスペシャルなおいしさに!
作り方
  • バゲットは横から切り込みを入れ、内側に無塩バターを塗る。
  • ボンレスハムもしくは生ハムをはさむ。
  • 3カ所に切り込みを入れると食べやすくなる。

今回のポイント

ハムとバターとオリーブオイルと、箸休めのアクセント。
ハムとバターとオリーブオイルと、箸休めのアクセント。

ジャンボン・ブールに使うハムは、ジャンボン・ブラン(白いハム)と呼ばれる、湯煮した加熱タイプのボンレスハム(豚のもも肉の骨を抜いて作るハム)が基本です。スモークをしていないので表面が白いのが特徴です。

手に入るなら、ホワイトボンレスハムを使うと本場の味わいに近づきます。日本のスーパーではハムの種類が限られるので、スモークの有無にこだわらず、上質なものを選びましょう。イタリアの生ハムであるプロシュートや、スペインの生ハムであるハモンセラーノを合わせても、また違ったおいしさがあります。

生ハムを合わせる場合は、バターとオリーブオイルとのダブル使いもおすすめです。バターを塗ったバゲットに生ハムをはさみ、生ハムの上にオリーブオイルをかけると、オリーブオイルの香りが生ハムの風味を引き立てます。

ジャンボン・ブールにちょっとアクセントをつけたい時には、おにぎりにたくわんを、天むすにきゃらぶきを添えるように、オリーブやコルニッション(小さいきゅうりのピクルス)を添えてもよいでしょう。

バゲットに切り込みを入れて食べやすく。
バゲットに切り込みを入れて食べやすく。

ジャンボン・ブールはおいしいけれど、バゲットが硬くて食べにくいのも事実です。歯と顎が丈夫であればいいのですが、実は私も、バゲットをかじる時には常に不安がよぎります。

そこで、“切り込み”の出番です。完成したジャンボン・ブールに切り込みを入れましょう。バゲットらしさは残して、長いまま。最後まで切り落とさないのがポイントです。こうすることで、かなり食べやすくなります。

お弁当にする時は、切り込みがあるのとないのとでは食べやすさが天と地の差です!2人もしくは3人で少しずつ食べたい、という時にはもちろん切り落としてくださいね。

column column

フランスで、ジャンボン・ブールを食べ比べる。

ジャンボン・ブールのおいしさに目覚めたのは、20年以上前のパリでのこと。でも、その後は、しばらくジャンボン・ブールから遠ざかっていました。あまりにシンプルすぎるサンドイッチは、食べなくてもわかると高をくくっていたのです。それよりも、日本で見たこともない組み合わせや、その時々の人気店のもの、斬新なメニューなどに挑戦することに夢中になりました。

何度もフランスを訪れるうちに経験を重ね、味覚も鍛えられ、ますますフランス料理が好きになり、あらためてジャンボン・ブールの魅力に気づかされたのは、実は最近です。

シンプルだからこそ、味わいの違いがストレートに感じられ、価格と味のバランスもわかりやすい。上質なハムを使えば味がよくなりますが、その分、売価も高くなります。これは、価格帯の違うものを3店舗ほど食べ比べてみるとよくわかります。でも、サンドイッチはあくまでも軽食なので、最高級のハムを使えばいいというわけではありません。平日のオフィスでのランチタイムを想像してみてください。ちょっと贅沢して1,200円のランチセットの日もあるけれど、いつもは680円の定食かなー、とか。パリのジャンボン・ブールのそんな価格差を意識しながら食べるのも興味深いものです。

ジャンボン・ブールはフランスのサンドイッチの原点です!食べれば食べるほど、食べ飽きることのないベーシックなおいしさを実感できます。お気に入りのお店でバゲットとハムとバターを買ってきて、自分で作るのも、旅先ならではのたのしみのひとつになることでしょう。