パン食系女子の、おいしい合い言葉。お散歩パンしよう!私のおすすめMAP
INDEXへ戻る
ベッカライ・ブロートハイム パンテコ ベッカライ・ヒンメル 浄眞寺(九品仏)参道 古美術・伊万里 宝屋 静嘉堂文庫美術館 エプロンズ・フード・マーケット 日仏食堂トロワ レストラン サレ・ポワヴレ
今月のお散歩マスター

君島佐和子さん
「創造的に作り、創造的に食べる」ためのフードマガジン『料理通信』の編集長。
料理通信

高級住宅街というイメージの一方、実はショッピング、カフェ、古本屋巡りなどを思う存分楽しめる親しみやすい街でもある世田谷。今回は、『料理通信』編集長の君島佐和子さんが、世田谷区周辺でお散歩パンしてくれました。パンはもともと窯で焼くもの、そして陶磁器も窯で焼くもの。パン屋さんを巡りながら焼き物鑑賞をたのしむという、「窯焼き」がテーマのお散歩コースをご案内します。

今回のお散歩スポット

ベッカライ・ブロートハイム

地元のお客さんに愛されているのと同時に、国内外のパン屋さんたちの憧れの的にもなっている、1987年開店のパン屋さん。パン職人・明石克彦さんがオーナーシェフを務める同店は、ドイツパンをはじめ、バゲットやフォカッチャから菓子パン、サンドイッチまで、さまざまな種類のパンが揃います。また、日本では珍しかったパンの対面販売をいち早く取り入れたお店としても有名です。

- 君島さんからひと言
「ブロートハイムは、現在の日本人が思い浮かべる“街のパン屋さん”のひな形といっても過言ではありません。パンのクオリティも最高峰。ブロートハイムさんは、日本のパン職人たちが憧れるパン屋さんの代表格ではないでしょうか」

- お店おすすめ
『カイザーゼンメル』
ドイツやオーストリアで朝食に食べられているサクッとした歯ごたえの小型パン。ケシの実とゴマが選べます。このパンにペッパーシンケンとスライスチーズ、生の玉ねぎをはさんだ『カイザーサンド』は、お散歩にぴったり。

東京都世田谷区弦巻4-1-17
TEL 03-3439-9983
営業時間 07:30~19:30 月曜・第一火曜休

パンテコ

日本にフランスパンを普及させたフィリップ・ビゴ氏の元で修業した松岡徹さんがシェフブーランジェを務めるパン屋さん。レストランなどに卸しているプレーンなパンがメインで、自分で好みの具材をはさんで食べるお客さんも多いそう。同店のパンは長時間熟成しているので翌日食べてもおいしいとのこと。小さな売場には、バゲットの他、サンドイッチや惣菜パン、手作りラスクも揃っています。

- 君島さんからひと言
「最近、主張が強いパンが多い中、パンテコさんのパンは“料理の味を邪魔しないパン”なんです。料理の添えものとしての分をわきまえ、軽くてお腹の負担にならない“黒子”に徹した潔さを感じます」

- お店おすすめ
『フルーツ・ライ』
レーズン、クルミ、いよかんピールなどを入れた日持ちするライ麦パン。クリームチーズを塗って食べるのがおすすめ。ハーフサイズでも購入可能。

東京都世田谷区野沢2-30-3 駒沢イン1F
TEL 03-5779-6543
営業時間 10:00~19:00 日曜休

ベッカライ・ヒンメル

大岡山駅から徒歩2分、メルヘンチックでキュートなパン屋さん。ドイツと日本で修業を積んだ金長暢之さんが2008年にオープン、自分が作りたいパンだけを置くというこだわりのもと、ドイツパンから菓子パンまで幅広いラインナップが揃っています。入口や床のモザイクタイル貼り、扉の色塗りなどはスタッフの手によるもの。パンとともに、お店からも手づくりの温もりが感じられます。

- 君島さんからひと言
「ここ数年、東急線沿線はどんどん新しいお店がオープンしていて、それをチェックするだけでもたのしいのですが、中でもヒンメルさんは、可愛らしい店内に本格派のパンが並ぶおすすめ店です」

- お店おすすめ
『クラプフェン』
「これを作るためだけにドイツで修業したい」と金長さんに言わしめたドーナッツ。ラムレーズン入りの生地は、外はカリッと中はしっとりやわらかい口どけで、いくつでも食べられそう。カソナードシュガー、シナモンシュガーの2種類あり。

東京都大田区北千束3-28-4 アンシャンテ大岡山1F
TEL 03-6431-0970
営業時間 07:30~19:30 火曜・年末年始・夏季休

地図に戻る

浄眞寺(九品仏)参道

駅の名前にもなっている「九品仏」は、浄眞寺というお寺の別名。左右を緑に囲まれた九品仏の参道が伸びています。ベンチや小公園もあり、散歩の途中でひと休みする絶好のスポットです。

地図に戻る

古美術・伊万里 宝屋

大井町線九品仏駅前、浄眞寺(九品仏)側にある、江戸時代につくられた焼き物「古伊万里」を中心に扱う古美術店。「ギャラリーのように展示する形でやっているお店なので、買わないお客さんも気軽に見に来てください」と、店主の野田親弘さん。自宅にある古伊万里を持参すれば、無料で鑑定も可能。

- 君島さんからひと言
「高級な焼き物ばかりなので、お店の前を通るたびに外から眺めているだけなんですが(笑)、見るだけでもいいとのことなので、近いうちにお店の中でじっくり古伊万里を鑑賞させていただこうと思います」

東京都世田谷区奥沢7-20-17
TEL 03-3701-5678
営業時間 11:00~19:00 火・水曜休

静嘉堂文庫美術館

二子玉川に近い閑静な住宅街の小高い丘に建つ美術館。旧三菱財閥の故岩崎彌之助・小彌太氏によって収集された和漢20万冊の古典籍や国内外の陶磁器など、国宝や重要文化財を含む約6,500点の古美術品を収蔵、展示しています。庭園に広がる豊かな自然とともに、数々の美術品との出会いをたのしんでみては。

- 君島さんからひと言
「焼き物に関する企画展が多い美術館なのでよく訪れています。ここはロケーションが高台ということもあって眺めがいいので、窓の下に広がる街並みもぜひ見て欲しいですね」

東京都世田谷区岡本2-23-1
TEL 03-3700-0007
営業時間 展覧会期間のみ開館
10:00~16:30 月曜休(祝祭日の場合は火曜)

エプロンズ・フード・マーケット

桜新町駅近くにある、洋風惣菜とサンドイッチがおいしいデリカテッセン。2010年8月にオープンしたばかりの新しいお店で、肉や野菜のデリを中心に、外国産の生ハムやチーズ、自家製フォカッチャのランチセットもあります。ホームパーティー用にと、ワインに合うデリを買いにくるお客さんも多いそうで、まさにヨーロッパにあるマーケットのような、近所に一軒欲しくなるお店です。

- 君島さんからひと言
「パンを“どう食べるか”ということまで考えているお店を『料理通信』で特集したときに見つけたのが、このお店です。好きなデリをサンドしてくれて、しかもテイクアウトもできる、まさに都会で生活する人のためのお店ですね」

- お店おすすめ
『ランプレドットサンド』
仕込みに丸1日かかる、牛モツを鶏がらや野菜などで煮込んだイタリア・フィレンツェのローカルフードをバゲットにはさんだサンドイッチ。味つけは、さっぱりサルサヴェルデ(イタリアではポピュラーなグリーンソース)かピリ辛チリソースが選べます。

東京都世田谷区桜新町1-21-12 プロシード桜新町1F
TEL 03-3427-8315
営業時間 平日 12:00~14:00/16:00~22:00 月曜休
土日祝 12:00~22:00

日仏食堂トロワ

三軒茶屋駅から徒歩数分、映画館や小さな居酒屋が並ぶ路地裏にある2009年3月オープンのバル。フランス語で「3」を意味する店名は、三軒茶屋ではじめたことから。食事をしっかり食べられるのが特長で、旬の食材と野菜を使ったメインのほか、一品料理や手作りデザート、ワインも約70種類揃っています。デートや女子呑みにも喜ばれる女性に人気のお店です。

- 君島さんからひと言
「『料理通信』の表紙にも使わせていただいたフレンチ・バルです。いかにもオヤジ系の飲み屋街にあるというロケーションも面白いですよね。シェフはフレンチで修業されていた方なので、カジュアルな料理の中にも、質の高さとセンスが感じられます」

東京都世田谷区三軒茶屋2-15-14 ABCビル110
TEL 03-3419-0330
営業時間 18:00~24:00 日曜休

レストラン サレ・ポワヴレ

西麻布「ビストロ・ド・ラ・シテ」の5代目シェフだった信國稔大さんが2004年にオープンした、玉川高島屋S・C裏の小さなフレンチレストラン。前菜からメイン、デザートまでのすべてを信國シェフが丁寧に作ります。料理に添えられる2種類のパンも自家製。10月後半から2月頃まで、エゾ鹿などを使った「ジビエ料理」が、お店の一押しメニューです。ランチもディナーもぜひ事前の予約を。

- 君島さんからひと言
「ご夫婦で切り盛りされている小さなお店ですが、まるでパリの街中にあるような素敵なレストランです。外装は、パリを巡っている時に出逢ったお菓子屋さんをモデルにしたそうで、料理以外にもこだわりを感じさせてくれます」

東京都世田谷区玉川3-15-14 スウィート玉川1F
TEL 03-5717-9027
営業時間 11:30~14:00LO/18:00~21:00LO 月曜休(祝祭日の場合は火曜)

地図に戻る

※掲載している情報は2011年11月10日現在のものです。